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再生し、成功した組織の原動力とは?!『JALの現場力』【ブックレビュー】

こんにちは!

higashiです!

今回はこちら!

を読んだのでまとめていきたいと思います!

いまや、国内大手航空会社といえば、

JALANAがあげられると思います。

しかし、JALは1度、経営破綻に陥った事実を皆さん知っていますか?

その時、会長に就任した稲盛和夫氏が与えたのは、

JAL復活の原動力となり、今も続く2つの行動原理でした。

それは一体何なのでしょうか。

では、みていきましょう!

1.部門別採算制度(アメーバ経営

部門別採算制度とは、

会社内に数多く存在する部門(アメーバ)ごとの役割を見える化し、

会社への帰属意識を高め、作業効率化や、売上向上を目指すというものです。

ここでポイントになる、「時間あたり採算」という考え方があります。

こちらは、各アメーバの仮想的な売上高を設定することで、

その数字に向かい、各アメーバの社員の力を最大限に引き出す狙いがあります。

また、アメーバごとの繋がりを強化し、

自分の所属アメーバだけでなく、他のアメーバにも目を配り、

目標達成に向けて助け合う姿勢の構築がなされました。

部門採算制度により、

社員一人ひとりが、会社を支えているという実感のもと働ける環境を作り上げたのでした。

組織に属している人なら、その組織における役職や、ポジション(立ち位置的なもの)があるのではないでしょうか。

僕が所属しているサッカー部にも同様に、一人ひとりに役職があります。

役職の目標に向かい仲間と切磋琢磨し、自分のできることをやっていくことで、

組織の役に立っているという自分の居場所のようなものを見つけられると思います。

それを会社レベルで導入し、浸透させた稲盛氏は凄いです。

組織を動かす時、そして、組織を活性化させるためには、

上の人が少数で動いていても意味がありません。

どのように組織に所属するものに責任を与え、

いきいきと行動してもらえるのかを考えることが重要になってきます。

人間人の役に立っているとわかると、モチベーションが上がります。

さらにそこで成功体験が生まれたら、より成長していくことでしょう。

JALでは、一人ひとりの業務と成果、その重み、数字が「見える化」され自然と責任感が作られたのです。

これは組織の一体感にもつながってくるのではないでしょうか。

一人ひとりが責任を持ち、目標に向かって行動する姿勢は他の人間に伝染します。

そこで頑張れない人は、叱咤されると思います。

こうすることで、組織のベクトルが自然に揃い、上向きになるのを感じながら、組織が動いていくのです。

本書の中には、これに関するJALでの具体例が詰め込まれています。

もし、あなたがどこかの組織の一員なら参考にしてみてください!

2.JALフィロソフィ

その名の通り、JALの行動哲学です。

全社員の拠り所となる原点が記されています。

それは、社員全員が持つべき価値観・考え方です。

行動哲学を持っている企業というのは、少なからずあります。

しかし、JALの特筆すべき点は、

行動哲学を制定するだけでなく、全社員に浸透させる努力を惜しまず、環境づくりを継続していることです。

ここまでして、JALが社員にフォーカスするのは、

JALの最大の資産は社員であるという考えが根底にあるからなんです。

働いている人が良くない会社が、優良企業として成長していく未来は想像し難いです。

JALは経営破綻を通じ、あれこれ、外に手を打つのではなくて、

内側から良い会社に変わろうとしたのです。

それがJALのサービスに表れているからこそ、

こうして、経営破綻を乗り越えることができたのではないでしょうか。

JALフィロソフィはJALだけでなく私達が生きる上で大切にしたいことがたくさん詰まってます。

本書には、いくつものJALフィロソフィについて触れられ、

その魅力について語られています。

 是非あなたもJALフィロソフィに触れてみてください。

3.さいごに

この本は主にJALの経営破綻から復活し、成長していく2つの原動力が記されています。

他にも、JALの人づくりや、熊本地震時の神対応など紹介したいことは山程ありますが、

是非興味を持たれた方は、本を手にとってみてください。

どの組織にも共通しているし、「働く」上で大事にしたいことが溢れています。

JALについて興味がある人も、ない人も、「生きること」、「働くこと」について考えている人にもおすすめです!!

もちろん組織運営に疑問を感じている人なんかもおすすめですよ!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ではまた☻