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日常に笑顔足りてますか?『院長依存から脱却できる医院組織のつくり方』【ブックレビュー】

こんにちは!

higashiです!

今回は、こちら!

院長依存から脱却できる医院組織のつくり方

院長依存から脱却できる医院組織のつくり方

 

を読んだので、これはついて書きます!

著者は、極めて閉鎖的であった歯科業界にデンタルエステという新サービスで市場開拓に挑んだ企業の経営者の方です。

難しそうな本のタイトルですが、

何も専門的、技術的なことが書かれているものではありません。

主に歯科医院の組織マネジメントについて書かれています。

1.デンタルエス

みなさんデンタルエステって聞いたことありますか?

ホワイトニングと聞くとまだイメージが湧きますよね。

デンタルエステとは、

歯のホワイトニングや歯のクリーニングをはじめとして、

歯を削らなくてもできる施術や主に歯科衛生士の資格範囲でできる

審美歯科的な施術

本書より抜粋

とあります。

デンタルエステは、健康者に施すものです。

少しデータをご紹介します。

(株)マクロミル社2010年のリサーチによると、

「興味のある美容行為(15−69歳女性)」という項目で、

脱毛、痩身エステを抜いて、

3位に歯のホワイトニングが入りました。

また、サンケイリビング2008年の調査では、

「歯や口の中の健康について、気になること」において、

虫歯や歯周病を抜いて、

歯の色、歯垢・歯石、口臭などがダントツで上位にきています。

というデータがあります。

そして、市場的には虫歯や歯周病患者が減少しています。

しかし、私達が歯医者さんに行く理由の上位2つはこれです。

つまり、お客さんが減っているのです。

そこで、歯科医院でおこなうエンタルエステが注目されているのです!

本来、マイナスイメージの強い歯医者さんをどのように、

楽しい空間に変えていくのかというのが、

本書では組織のマネジメント面からアプローチしています。

先程のデータにありましたが、

歯の汚れが気になっていたら、心からの笑顔に自信が持てません。

つまり、、、

歯がきれいになる

笑顔に自信が持てる

笑顔が増える

というサイクルを生み出すためのデンタルエステということで、

デンタルエステは人々の笑顔を生む、

「笑顔創造産業」として、

歯科業界に激震を起こしているいま激アツなものなのです!

そのポイントがなぜマネジメント面にあるのでしょうか。

それは、私達の歯医者のイメージがあります。

歯医者=楽しい場所

とは到底思えませんよね?

通いたい!なんて思いませんよね?

でも、ニーズはあるんです。

そのために、技術だけを磨いていても、いつまで経っても変わりません。

組織マネジメントを通して、歯科医院の「人」を変えることで、

だんだんと楽しい空間へと変わっていくのです。

人は「できる人」ではなく、「楽しい人」に惹かれます。

もっと言うと、歯科医院でのデンタルエステの成功は、

スタッフの動機づけと教育成果と非常に密接に関わっているのです。

デンタルエステの説明が長くなってしまったのでこれくらいで。

2.歯科医院だけでなくすべての組織に共通しているマネジメント

基本的に、歯科医院だからこのマネジメントというものはないんですよね。

根底にある組織づくりというのはどの組織にも共通しているものがほとんどです。

本書で紹介されている「組織化」は、

まず、

ビジョン(目指すもの)を共有すること、

その次のステップとして、

成果目標の共有があげられています。

これは、

ビジョンのために必要な数値で見える要素を指します。

そして、そのために、

PDCAを回すことが最後にあります。

ここでのポイントは、

ビジョンと紐付いた数字目標を設定し、数字に責任を持たせることです。

ビジョンは視覚的にイメージできるものにして、

目標は基準と期日を数字化できるものにします。

本当に大まかですが、これが組織化として書かれています。

以下、僕の考えです。

たしかに、多くの本には、

組織として目指すもの、行動の指針となり、いざという時の心の拠り所となるものが成功した組織には共通しているとあります。

しかし、これは、いざ自分たちの組織で考えようとすると本当に難しいことです。

あなたも自分の組織を思い浮かべて見てください。

かなり深い部分まで、自問自答しないと出てこないものなのではないでしょうか。

それは、自分という1人の人間に対しても同じことが言えます。

自分のありたい姿、価値を置いているもの、

心の拠り所となる信念はあるのか。

前田裕二さんはこれを

「人生のコンパス」と呼んでいましたね。

どんなに面倒くさくても、目を背けたくても、

向き合っていかなければいけないことなのです。

そして、その先にようやく結果がついてくるのです。

結果を追い求めるあまり、根本部分をおろそかにすると必ずツケが回って来ます。

ほとんどの世界は小手先で結果を出せるほど、甘いものではないでしょう。

それを実際の歯科医院という、リアルが書いてある本書は非常に勉強になりました。

3.さいごに

今回は笑顔創造産業である、デンタルエステと、

それを成功させる秘訣であった組織のマネジメント面について紹介しました!

本書は組織のトップの人間だけでなく、

そこで働くスタッフの立場で読んでも、

新しい発見のある書籍となっています。

僕は笑顔創造産業という響きが大好きです。

歯科医院で笑顔を提供するなんて、夢がありますよね。

皆さんは生活に「笑顔」足りてますか?

気になる方は是非どうぞ!

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院長依存から脱却できる医院組織のつくり方

院長依存から脱却できる医院組織のつくり方

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ではまた☺︎